人と違う「こだわり」だけを考えると不便なのがデザイナーズマンション!

「こだわり」と「日常生活」をよく考えて物件を決めましょう。

れまでは、他とは異なる個性やこだわりを住まいに表現したデザイナーズマンションは、デザイン料や使用する材料や人気の建築家自らが指揮を執るというため、高額であることがデメリットでありました。
よほどの固執がなければ購入する人もいないために、購入者は少数でありましたが、最近、他と違うことに自慢や誇りを感じる独特の、あるいは誰が見ても豪華でかっこよく、都会的センスの感じられるデザイナーズマンションが、人気を博しだしました。
少々高額であっても、何十年も住むことを考えて、古くさくならないことや個性的であることにこだわりを持ち、購入する人が増えています。

住まいは自分の顔のようなものです。
貧相な住まいや古くて汚い住まいは、自分自身も見下されると思う人も多い中、ともかく個性や格好の良さを求める物件が売れ出しました。
特にフラット35や50などの長期住宅ローンが誕生し、若い人も比較的高額な住宅ローンを組めるようになったため、個性のあるマンションの需要が高まり出しています。
年配になると、今までの生活体験から、理想とする住まいの在り方のプランが頭の中に組み立てられていますが、若い人達には、それがありませんから、即入居をしなくてはと、人気ですぐに売れてしまうと焦り、契約をしてしまいます。

デザイナーズマンションというのは、建築家がプロジェクトチームの中心となっているため、図面上で組み立てられたプランであり、生活色の無い作りであることが、美しく洗練されたイメージであるという考え方をしているところがあり、住むというより、楽しむことを満足とするのですが、生活感の薄い世代には、そのほうが好ましいようです。
そのため、こだわり物件に力を入れる不動産業者や賃貸マンションのオーナーが増えています。

ただ、斬新さを目指すだけのものも多く、生活する人の快適さや便利さを軽視しているといったデメリットを持った生活に不都合の生じる物件も多く存在するということを知っておかなければなりません。
打ちっ放しの外壁や大きな居間のど真ん中にアイランドキッチンがあったり、トイレやお風呂がガラス張りなど、一見、醍醐味があり、だれもが驚く風体で、見たこともないその見た目に魅了されてしまいますが、それらが逆にデメリットとなってデザイナーズマンションに住んでみるとこれは困ったということが多いというのがあります。

住まいの間取り面での不都合だけで済む分はまだ良いのですが、建築家のデザイン料や施工監督料が高額であるために、その分を材料や施工内容で安くあげようとするマンション工事業者がいます。
デザイナーズマンションはデザインの良さで人を引きつけることができますから、買い手に困りません。
使っている木材が朽ちてきたり、安全性が第一であるはずのマンションが、耐震性に欠落していたりと問題が取り上げられたニュースを見るのも珍しいことではありません。

現代は、施工面での基準が、厳しく取り締まられているため、そういう物件は少ないですが、古いデザイナーズマンションを購入する時には、そのような落とし穴にはまらないようにも気をつける必要もあります。
安全さえ保障されていれば、こだわりにどこまでも執着するという人は、若者でなくても不便な生活を楽しめるのでしょうが、長い期間住むとなると、パートナーができた場合や、子供が増えた時などを考えると、優雅に個性や斬新さを楽しむばかりの住まいでは、どうしようもありません。

平凡で人並みでない外観を好む人は、それだけを見るのではなく、はやる心を抑えて、快適さと個性や斬新さの全てが止揚された、住まいとして優良なデザイナーズマンションを探すことが絶対に良いでしょう。
数年で退去を決めているというのなら別ですが、長期間住むという場合は、子供ができたりするなど、家族構成も変わります。
個性や斬新さばかりを優先してはいられません。